職場でちやほやされたいアラフィフの女性がおり、仕事より男性社員の気を引く事に一生懸命で困ります。本人いわく、パソコンは目が見えずらくて無理。伝票類の打ち込み、打ち出しは誰かやってね。だそうです。自分のデスクにあるパソコンは役に立っていないようで、伝票関連ソフトのページは開く事がありません。でも、営業の男性社員が社内にいる時は違うのです。触れないはずのソフトを開くふりをしながら、自分から声を張り上げ、｢伝票出してもらいたいの、ない～？｣と１オクターブ高いトーンが部署内に響き渡ります。案の定、じゃあお願いと男性社員に伝票作成を頼まれると、当然できませんから、私達に持ってきます。｢これ急いでお願い。｣って、何故あなたから指示を受けなければならないのと誰もが思いますが、営業側では所望しているので仕方なく作成する事になります。出来上がり、依頼された男性社員に渡そうとすると、彼女は引ったくるようにしてこちらから奪い取り、猫なで声で持って行くのです。｢ごめ～ん、待ったよね。｣と言っているのを聞いた時はさすがに、はらわたが煮えくり返る思いでした。が、何故こんな仕事の出来ない彼女が居座っているのかがはっきりしたのです。ドラマでは聞いた事がありましたが、現実でも｢社長の親戚｣という事実があったのを知り、仕方ないかと、もう諦めました。バレンタインも、男性社員一人一人にチョコレートを配り、ホワイトデーにお返しを貰って上機嫌の彼女を見ていると、こちらのやる気も削がれそうなので、視界に入れない方法しかありません。甲高い声が聞こえるのが勘にさわりますが、部署替えになるのを待つしかなさそうです。